「SKET DANCE」の篠原健太先生が漫画家と編集者の関係について熱く語る
読者に意見を求めるのはいいと思うんですよ。でもクリエーターに意見を求めるのはダメ。クリエーターは批評家になっちゃダメ。甲斐谷荘にいるのは100%クリエーターだから。
ちなみにわたくし甲斐谷は初連載を獲得するまで一度たりとも編集者以外の人にネームや掲載前原稿見せたことないです。
漫画家と一番利害関係がかみあってるのは担当編集者だと思いますよ。いい漫画になれば漫画家も編集者もいい思いするから。利害が一致する人に見てもらわなくちゃ。
>RT
僕がよくスタッフに言い続けてた事と同じ事を甲斐谷先生がおっしゃられてました。僕も自分のネームを担当以外に見せた事はないです。
ちょっと漫画家志望者さんに対して思う事を、考えを整理する意味でも書いてみようと思います。僕ごときの余計なお世話だと承知してる事を前置きした上で。

漫画論を熱く語り合ったり、ネームを見せ合ったりするのはそりゃ楽しいですけど楽しい時は疑った方がいいですよ。勉強になった気がしていても作品を描かなきゃ成長は絶対にしないし、勉強になったかどうかは実際に作品を描いて、読者の手応えを感じて「成功体験」をした時にしか分かり得ない事です。
仲間との漫画談義は楽しいものだけど、手軽に「分かった気」になってしまうのが危険だと僕は思ってます。ネームを褒められるのも意見が同調するのも、みんな気持ちがいい事なのでつい寄り集まってしまいがちですが、本気で目指すなら厳しい鬼編集者の元に通ってボコボコにされる方が成長は早いですよ。
編集者がなぜ信用できるかと言うと、彼らがお金と名誉の為だけに動いてる人間だからです(笑)。作家に余計な感情がなく、優秀でやる気がある新人ほど贔屓する人間だからいいんです。作品への感想が正直だし、ヒットしたら手柄になるので漫画を面白くしたい気持ちが同じなんです。

そして編集者はその雑誌の読者の目で漫画を読む技能を持った貴重な存在です。雑誌の細かいデータも持ってるし、新人の拙いネームを何百と読んできてるプロ。漫画仲間の意見は作り手目線なので自分と同じになりがちですが、編集者は読み手目線なので、作り手の麻痺した脳に反対側から刺さるのです。
ただ、よく新人さんが編集者に委縮して漫画を教わる関係になってるのは絶対間違い。編集者は漫画を読むプロですが作る事に関してはわりと素人なので(失礼😚)。編集者はあくまで例としてアイディアを言うだけで、それを超える物を持ってくる事を期待してるのです。漫画を作れるのは漫画家だけです。
本当は自分が読者の目を持って自分の漫画を読めれば何の問題もないのですが、作った直後は脳が麻痺して客観性が失われてるので他人に感想を聞く事が必要になわけです。だから編集者を「読者代表として利用する」くらいの感覚が良い関係なのではと思ってます。

話がそれましたが、もちろん仲間との触れ合いは決して悪い事ではないと僕も思ってます。ただプロになって漫画で飯を食う事を本気で志しているなら、仲間に褒められて喜んでる場合じゃないって事です。実際の読者は鬼編集者より厳しいですから。
楽しいのもいいですが、ある程度閉ざされた孤独な環境で自分で考えて作り、感想を聞いてまた自分で考えるという事を繰り返す苦しい時期もまた必要ではないかと思います。僕は根性論は大嫌いですが、自分自身の経験と、たくさんの漫画家志望者を見てきた経験として。
漫画は楽しく描くのがいいに決まってますけど、意味を履き違えて楽しさを求めてると段々ネームを描かなくなる気がします。娯楽で楽しんだ事を漫画の勉強になったとすり替えて思い込む癖が付いたり。漫画を描く過程はそんなに楽しいものばかりじゃないですよ。僕は読者に喜んでもらえた時が楽しいです。
@kentashinohara_ 漫画家志望です。先生の言葉でいくらか救われた気がしたのでお礼をさせて頂きます。ありがとうございます。今とても孤独で苦しい戦いを強いられていますが、これも必要な経験だと思ったらまだ頑張れそうな気がしました。担当のボツは辛いですが頑張ります。先生も目標の一人です!
@kentashinohara_ 僕は漫画の専門学校に通ってますが正にそんな感じです。周りの空気を気にして、下手な人に下手と言えず、優れている人を表面上褒めてはいるけど、本心という感じはしないです。人を見下したり、優れている人を妬んで責任転嫁で自己観察に盲目な感じで….僕には生徒同士出る杭打ってる様に見えますね。
@kentashinohara_ @mangakap 多分問題はここだよね。具体的に今度はこういうネーム書いてきなさい的なことになってる編集者と新人漫画家は結構多いみたいな感じは、結構あるような話は聞くし。実質、編集者が原作者みたいになってしまうという噂のある編集部では、これは難しいよね。
@kentashinohara_ @mangakap まあやっぱりジャンプ中心に集英社には、作家を初動育てるノウハウというのは蓄積があるんだろうなあ、だから編集者を両先生はそういう面で信じていいと断言できるんだろうね。
@kentashinohara_ クリエータが批評家になってはいけないと言うのは正しいと私も思いますが一方でそれだと漫画家を目指しているアシさん達の期待を裏切ることになりませんか?素人考えで恐縮ですがそう言う方達は一戦級の漫画家のアドバイスや指導を期待して来てる面が無いですか?
現役の連載作家とデビュー前の漫画家志望者では正直レベルが違いますので、指導を受けるのは大いにプラスだと思います。ただし超絶面白い漫画家が必ずしも指導が上手いとは限りませんけど。これはスポーツなどでも同じですね。
いずれにしろ自分で研究して考える作業は必須です。答えは憧れの漫画を読めば描いてあるわけですから、指導を期待する気持ちより独学でもやってやるという気持ちが上回るくらいの方が芽が出やすい気はしますね。
とても熱く語っておられるね。作家は客観的にみれないってすごく分かる気がする。💡💡
漫画家の陥りやすい罠として思う所があったのだろうね。😏
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